前回はおいしいお出汁「ベジブロス」の紹介をしました。今回は、とってもおいしい 「干し野菜」。手間なく、無駄なく、おいしいお野菜に変身してしまうんです!
干し野菜って?
干し野菜とは、その名の通り干した野菜のこと。干し椎茸、切り干し大根、ドライトマトなどはよく見かけますよね。では、干した野菜がどのように生まれ変わるのか??
【スポンサーリンク】
干し野菜にはうまみ、栄養がいっぱい。
野菜にはビタミンB群・カルシウム・鉄分・ナイアシンなど様々な栄養が含まれています。干すことにより水分が抜け、野菜本来の味が凝縮されるとともに、糖度が上がり、野菜にもともと含まれている栄養価が増すコトが分かっています。
「干し椎茸」の場合、しいたけにはエルゴステリンという成分が豊富です。これが日光にあたるとビタミンDに変化します。つまり、しいたけを干すことによってビタミンDを増やし、不足しがちなカルシウムの摂取量を増やすことができるのです。ただし、これは天日干しの場合のみ!!最近の干ししいたけは、電気やガスで乾燥させているため、ビタミンDの量が少なくなっているそうです。そして、干すことにより菌糸の細胞膜に傷がつき、グアニル酸といううま味成分が組織の内部から出やすくなり、よりおいしくなるというわけです。
「切り干し大根」では、生大根と比べると食物繊維は約16倍!特にカルシウムが高く、生大根が23mgなのに対して、切り干し大根は540mg!何と約23倍にもなるそうです。
干し野菜からは美味しいお出汁も取れる。
干し野菜から取れるお出汁は、生の野菜からは引きだす事が出来ない旨み成分がたくさん含まれているので、カレーや煮物などの料理に使えば美味しさが格段にアップします。干し野菜だけで、とっても美味しくヘルシーなお出汁が仕上がります。
干し野菜には、他にも良いコトがいっぱい。
皮や葉の部分も美味しく食べられるため、野菜をほぼ丸ごと使える。水分が抜けているため、味がすぐに染み込み、煮崩れない。長期保存できるので保存食となり、日持ちがする(完全乾燥の場合)
簡単、干し野菜の作り方。
基本的には、何でも干して大丈夫です!注意する点は、水分が多い野菜の時は、乾きにくいため上手に干す事が難しかったり、カビが生えやすくなりますので気を付けましょう。
【作り方】
- 野菜を切る
干したい野菜をカットします。好きな形に切りましょう。どのような切り方でもいいのですが、切り口が大きいほうが早く乾きやすいです。 - 野菜を並べる
通気性のよいザルになるべく重ならない様に並べます。(重なってもくっつきますが渇きます)最近では、干し野菜用のネットも¥300ショップに販売されています。 - 野菜を干す
日当たりと風通しの良い窓辺やベランダに干します。日当たりが悪いとカビが生えやすくなるので気を付けましょう。乾燥の目安としては、野菜にシワができるくらいです。
半日・1日・2日などなど、好きなだけ干してください。お好みの干し加減を見つけましょう。干す時間が短いと保存できる期間も短くなります。
簡単、干し野菜の使い方。
出来上がった干し野菜は基本、何でもお料理に使ってください。そのままでも使えますし、水で戻してお出汁を取ってから使うコトもできます。いつものお料理に深みが出るコト間違いなし!良いコトづくしの干し野菜。好きなお野菜を切って干すだけっ!干した玉ねぎのお出汁なんてさいこーにうまいです。きゅうりのパリパリ感もやみつき。まだまだ、干したことのない野菜がいっぱい。干しましょう!やらない手はない!
【スポンサーリンク】
コメント